幅狭足にぴったりの靴はどこで見つかる?足にあう靴を見つけるポイントは?
2019年10月31日
こんにちは。
”アメリカの医学・オステオパシー” という手技で身体の調整をしております、ぺんぎん堂の橋本智子です。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
自分の足が狭いと自覚したのはいつからだったか、もう思い出せません。
小学校のころから、上履きは必ず親指のゴムのところから破けていました。
今思えば、上履きの中で足が前滑りしていたんだなと思います。
私の靴探しのお話が、幅狭足でお悩みのかたの助けになれば幸いです。
デパートで靴売り場に行くと、時々D幅、一度C幅の靴をみたことがあります。
D幅くらいまでなら、なんとか店頭でも靴が見つけられると思うので、靴難民になる幅狭足というと、C幅かそれより細いB,A,AA,AAA幅でしょうか(個人的見解です)。
2Eや3Eの女性は、実はそんなに多くないのではないかと思います。
現に私の母親も、足が痛いと幅の広い靴ばかり選んで買っていましたが、計測してみたらD幅でした。
私はA幅です。店頭でA幅の靴を見つけられる可能性はほぼゼロです(涙)。
ゆったりしている靴が楽で良いって、誰が言い出したことなんでしょう。
自分の足幅にあっていない幅広靴を履いているせいで、足のトラブルを抱えている人は案外たくさんいるのではないかと思います。
自分の足幅にあっていない靴を履くと、
- かかとがパカパカ脱げます。かかとが脱げないように小さい靴を履くと、足の指を痛めます。
- 靴の中で足が動きます。変に踏ん張るので、足が極端に疲れます。
- 靴の中で足が前に滑ります。外反母趾や内反小趾になります。
- 横アーチがなくなります。ひどくなると、中指の付け根あたりにタコができます。
足のアーチがなくなると、歩いているときの衝撃が足で吸収できない分、膝や股関節に負担がかかってしまいます。
足の極端な疲れや痛みは、全身の姿勢にも影響しますので、腰痛や側弯や…とにかく全身に悪い影響がでてしまいます。
私の場合は、内反小趾がひどい状態でした。小指は完全にまがっている状態。
自分の足にあった靴を履きだしてからは、まがった小指もずいぶん元に戻ってきました。
幅狭さんに多い横アーチが崩れた「開帳足」とセルフケアについて、こちらの記事でご紹介しています。
最初に買ったのは、青山のカルツェリアホソノさんの茶色のパンプスです。
A幅でした。
4センチくらいのヒールだったと思います。
一日履いても小指が痛くならないパンプスに出会えて感激したのを覚えています。
ただ、私には木型があわなかったのか、足の甲が痛くなることがあり、2足目は買いませんでした。
それでも、それまでに履いていた靴に比べたら、足は格段に楽でした。
次に買ったのは、ショショットさんのパンプス。
AdeleのA幅です。
これは、良かったです。
銀座ワシントン靴店で、セミオーダーのパンプスも買いました。
足を計測してもらって、デザインと革の色を選んで作ってもらいました。
最初はいいかな、と思ったのですが、これが歩いているうちに踵がパカパカしてくるし、どうも私の足にはあっていないようでした。
色と形はシンプルで気に入っていたし、フルオーダーではないとはいえお値段もそれなりだったので、かなりショックでした。
何とかならないかと思い、新宿のシューフット神戸屋さんでご相談してみると、「なんとかなります!」とのこと。
ただでなくても高かったセミオーダーの靴の代金に、インソール代までかかるのは痛かった(涙)のですが、履けないのでは意味がない。
無理やり履いて、足を痛めたら本末転倒…
結局、神戸屋さんでインソールをいれていただきました。
神戸屋さんの予言通り、インソールを入れていただいたらとても快適な靴になりました。
疲れないとはいっても、パンプスはパンプス。
毎日履く靴は、もう少しヒールの低い靴が欲しいなと思って、最終的にはアルスノバさんでフルオーダーで靴を作りました。
今まで私が履いた靴の中で、間違いなく、アルスノバさんで作っていただいた靴が一番足に合っています。
店主の野口さんには、小さいころ走り回らなかった足ですね、踵が細い!と言われました。
できあがってきた「おじさん靴」は、パンプスとは違う可愛さがあり、とにかく毎日お手入れをしなさいという野口さんの言いつけ通り、履いたら靴墨をつけて磨き一日休ませる、ということを守って、大切にしています。
初めて履いた日には、満員電車でこの靴を踏まれたらどうしよう!と、靴のことばかり気になってしまったのを覚えています(笑)。
おじさん靴があまりに履き心地がよかったので、冬のボーナスでショートブーツも作ってしまいました。
こちらも最高の履き心地です。
上から、ワシントン靴店、アルスノバ、ショショット、アルスノバです。
アルスノバの靴は、赤い線を引いたところがきゅっと締まっているのがよくわかります。
細幅のスニーカーは、パトリックとニューバランスのnarrow幅を持っています。
ニューバランスのスニーカーは、日本ではnarrow幅はほとんど手に入らないので、アメリカから個人輸入しました。
パトリックは、sullyというモデルです。
合成皮革で雨の日に重宝しています。ただ、私には、履き口が広くて踵のホールド感がいまひとつです。
ニューバランスは、990というモデルと、WW577というウォーキングシューズです。
踵のホールド感も、足全体のホールド感も、ニューバランスに軍配があがります。
需要はあると思うので、日本でも店頭にnarrow幅を置いてもらえるといいのですが。
木型が違うからなのか、私の足には同じニューバランスでも990のほうが足がしっかりホールドされて歩きやすいです。
使用感満載ですが(^^;)真ん中がパトリック、左がニューバランス990、右がニューバランスのWW577です。
両側のニューバランスに比べて、パトリックは履き口が広いのがわかるでしょうか。
スニーカーだから、靴紐をしっかりしめれば細幅でなくても大丈夫では?と思うかもしれませんが、やはり限界があります。
特に、踵のホールドは、靴紐では調整がきかないので、足幅の狭い方はスニーカーも細幅を探されたほうが良いと思います。
私の試した靴の中では、
- パンプスだとショショットさん、
- 普通の革靴やブーツならアルスノバさん
がおすすめです。
アルスノバさんは、フルオーダーになるので値段は張りますが、私は1年以上迷いに迷って思い切って買って本当によかったです。
幅狭靴を買ったけれどちょっとだけ足にあわないくらいでしたら、シューフィット神戸屋さんで中敷き調整してもらうのもおすすめです。びっくりするくらい履き心地が変わります。
スニーカーは、ニューバランスの細幅が良いのですが、日本で取り扱いがほとんどないため試し履きができません。
パトリックなら、おいていある店舗は多いので、店舗で試し履きされるのも良いと思います。
足の幅が細いと、踵も細い・小さいことが多いので、靴を試す時には
- 踵が脱げないか、
- 歩いても踵がしっかりホールドされているか
もチェックされたほうが良いです。
靴を履くときに靴べら使っていますか?
使っていないというかたは、
- 靴べらを使わないと履きづらい靴
を目安に靴を探されるとよいと思います。
スニーカーでも履き口が深くて、踵にあったサイズのものでしたら、靴べらが欲しくなります。
私が実際に買った靴屋さんと中敷き調整していただいた神戸屋さんのリンクです。
足に合った靴を履いていても、長年のクセや捻挫などの古傷のために足が不安定だったり、疲れやすかったりすることもあります。
当院では靴の販売はしておりませんが、足も含めて全身のバランスをととのえて、不安定さや疲れやすさなどの不調を改善します。どうぞお気軽にご相談ください(^^)
こんな記事も読まれています。
コラムのトップに戻る