あなたの足の小指の痛み、原因はゆったり靴?!~簡単セルフケア

2020年5月11日

足の小指の痛み

こんにちは。
”アメリカの医学・オステオパシー” という手技で身体の調整をしております、ぺんぎん堂の橋本智子です。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

足の小指が靴にあたって痛い…ぺったんこでゆったりめの靴を選んでも痛い。自分の足幅が狭いとわかってからは、靴の選び方が変わり、小指の痛さもなくなりました。

小指の痛みの原因は他にもたくさんありますが、ゆったり過ぎる靴を履いていることが原因のことも意外と多いものです。

この記事では、「ゆったり過ぎる靴を履いているとどうして小指が痛くなるのか?」その理由と、自分でできる簡単セルフケアをご紹介します。

靴幅と小指の関係

自分の足幅に合わない、広すぎる幅の靴を履いていて小指が痛くなる原因は…

  • 靴の中で足が前滑りする
  • 横アーチが崩れる

です。

前滑りすれば、指は靴にあたるので当然痛くなりますね ^^;)。
親指やつま先があたって痛い方も多いと思いますが、私の場合はとにかく小指でした。

横アーチの崩れは、「開帳足」とも呼ばれるものです。

足には3つアーチがあります。

足底の3つのアーチ
足の横アーチの崩れ:開帳足

足にかかる体重はかかとの少し上で前後に分散されます。
ヒールの高い靴をはいたり、靴の幅が広すぎたりして、靴の中で足が前に滑ると、足の前部分に余計に負荷がかかります。

足にかかる力は、前後に分散される

足の前部分で本来支える以上の力がかかって、だんだんと横アーチを支える靱帯や筋肉が耐えられなくなると、アーチが崩れてきてしまいます。

体重がかかると横アーチが崩れて足の前部分が扇のように広がります。
そこに前滑りが加わると、小指があたってこすれて痛くなってしまうのです。

開帳足を放置するとどうなるか

開帳足が縦のアーチの崩れ、偏平足を招くこともあります。
逆のパターン、偏平足から開帳足というケースもあります。
足の3つのアーチはどれかひとつが崩れれば、残りの2つも崩れてしまう、ということですね。

また、開帳足が悪化すると、外反母趾や内反小趾も引き起こします。
内反小趾は、外反母趾の小指バージョンです。

内反小趾と外反母趾

横アーチは、縦アーチにくらべれば小さいですが、身体への影響の大きさは縦アーチと変わりません。横アーチでも衝撃を受けてめてくれているので、そのクッションがなくなると膝や腰など全身にも影響が出てしまいます。

膝痛や腰痛の原因が、骨盤ではなくて足にあることも多いのです。

開帳足の対策その1:ぴったりの幅の靴をはく

一番の対策は、足に合った靴を履くことです。

横アーチが崩れると、靴に指があたるので、さらにゆったりした靴を履こうとする方もいますが、絶対ダメ!椅子に座って体重がかかっていないときの足幅と、立った時の足幅を比べてみてください。
立って体重がかかると、大きく横に広がる足なら要注意です。

足の長さ、足幅にあった靴を選ぶのはもちろんですが、
それに加えて、足の甲を覆うデザインの靴のほうが、より足にはフィットします。

近所に買い物に行くときなどは、踵がないパカパカしたサンダルよりも、スニーカーの紐をきっちり締めて歩いてみましょう!

もし、普段ゆったり過ぎる靴を履いているなら、甲がきっちりホールドされていると、指先や足の力を抜いて歩けることにびっくりするはずです。

踵がぱかぱかする靴を履いていると、靴が脱げないように無意識にいつも指先に力が入っています。
これも横アーチが崩れていく原因なのです。

靴ベラを使わないと履きづらいくらいの靴がぴったりサイズです。

今までゆったり過ぎる靴を履いていたら、踵と足の甲がしっかりホールドされていて、サイズが合っている靴は、最初はちょっときついかな?と感じるかもしれません。
ちょっときつく感じるくらいがちょうど良いサイズだと思います。

開帳足の対策その2:足指の力を抜いて歩く

歩き方のコツとして、「足の指を使って歩く」「足の指で地面をつかむ」などは良く聞きます。
足の指を使おうと、足指にぎゅっと力が入ってしまったらダメです!
足指に余計な力が入ると、足首のしなやかさもなくなって、むくみの原因にもなってしまいます。

足の指の力は抜いて、靴の中でのびのび伸ばして歩くのが正解!です。

踵から着地して、力の抜けた指で体を地面を押して身体を前へと送り出すイメージです。
足の指を使って歩こうとして、足の指ででグーを作るような力を入れては逆効果になってしまいます。

足幅が細くて、長年ぶかぶかの靴を履いていると、靴の中で足が動かないように足指に力をいれる癖がついていると思います。
私自身がそうでした。
足にあった靴を手に入れたら、まずは足指の力を抜く意識をして歩いてみてください。

足が地面から離れる時に、おへそから足先・地面まですっと真っ直ぐな線がとおっているイメージをもつと姿勢もよくなります。

開帳足の対策その3:簡単セルフケア

グーパー運動

まずは、足指のグーパー運動。
良く聞くエクササイズですね。

  • グーにするときは、足の小指までしっかり曲げましょう。
  • パーにするときは、足をなるべくそらさないように。
足指のグーパー運動

最初はなかなかうまくいかないので、手を添えて曲げたり広げたりしても良いです。
パーが難しければ、足の指の間に手の指を入れてマッサージしてみましょう!

ショートフット・エクササイズ

そして、次はちょっと難易度の高い「ショートフット」エクササイズです。

文字通り、足を短くする運動です。

運動と言っても、筋肉を鍛えるというよりも、足裏の筋肉を使うことを脳に思い出してもらうための脳トレ、と考えたほうがよいかもしれません。

  • 椅子に座ります。膝と足首はだいたい90度にします。
  • 足の指の力をぬいて、伸ばしたまま、足の付け根と踵を近づけます。

たったこれだけです!
外から見ていると、わずかな動きなのですが、これが難しい...

ショートフット・エクササイズ:足裏を鍛える

床の上で、親指と小指の付け根を滑らせて踵に近づけて足を短くする動きです。

決して、指をそらせてはいけません。

最初は思うように動かないと思うので、動かそうと思うよりも、足裏の筋肉に意識を向けるくらいから始めしょう。
足の甲など、足裏以外の筋肉に力が入らないように足裏に意識を向けましょう。

左右どちらかの足がやりやすいと思うので、やりやすい方の足で練習してコツをつかむのも良い方法です。

できるようになったら、足を短くした状態で5秒程度保持します。

まとめ:小指の痛みはゆったり靴が原因かも

足に合わない「ゆったり過ぎる」靴を履いているために、足の横アーチが崩れてしまって、小指の痛みの原因になっていることがあります。
横のアーチの崩れ「開帳足」が悪化すると、外反母趾や内反小趾になって骨が変形してしまうこともあります。

足に合った靴を履いて、足指をゆったり伸ばして歩いて、横アーチを復活させましょう!

当院では、足も含めて全身のバランスをととのえて、疲れやすさやむくみなどの不調を改善します。
どうぞお気軽にご相談ください。

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