足の付け根の痛みや違和感。その原因をオステオパシーで探してみると…
2020年3月3日
こんにちは。
”アメリカの医学・オステオパシー” という手技で身体の調整をしております、ぺんぎん堂の橋本智子です。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
なんとなく足の付け根に違和感がある、あぐらをかくと痛い。
病院に行ってみたけれど、検査しても異常がなく痛み止めを処方された。
こんなとき、あなたはどうしますか?
オステオパシーの手技(整体)で対処できる足の付け根・股関節の痛みもあります!
どうして痛みが和らぐのかについて解説します。
目次
よくある痛みの原因は、大きくわけて足を動かす筋肉の問題、骨・関節そのものの問題のふたつです。
骨と骨はたくさんの筋肉でつながっています。
股関節についている筋肉は、22個もあります!
左右合わせると、44個です。
このたくさんの筋肉たちが、それぞれ力を発揮してバランスのとれた状態が正常です。
どれかひとつの筋肉が緊張したり、弱ったりすると、このバランスが崩れて股関節に小さなずれが生じます。
テントに例えると、この図のようなイメージです。
じっとしていれば何ともなくても、 動くともっとテンションがかかってしまい、筋肉や筋膜が引っ張られて痛みや違和感となって表れます。
慢性化すると、常に引き伸ばされている筋肉に、じっとしている時でも痛みが生じてきてしまいます。
股関節の窪みが浅く安定性に欠ける臼蓋形成不全。女性に多いです。
安定性に欠けるので、関節の筋肉や組織に負担をかけやすく痛みにつながります。股関節そのものではなく、足の付け根の鼠経部や、腰の痛みとなって表れることもあります。
それから、変形性股関節症。
長期間にわたる股関節への負担で、関節の隙間がせまくなり軟骨がすり減ってしまうものです。
加齢とともに誰でもなる可能性がありますが、特に臼蓋形成不全のかたがなりやすいものです。
進行すると、骨に「骨棘」という棘のようなものができてしまったり、歩行困難になったり、靴下の脱ぎ履きなどの日常生活にも支障をきたしてしまいます。
手技で調整するのは、筋肉です!
歩くと痛い、違和感がある…
今のあなたのその痛みは、不安定な股関節をがんばって支えてきた筋肉の影響が大きいかもしれません。手技では、狭くなってしまった関節の隙間を広げることはできませんが…
- 股関節を支えている筋肉のバランスを整える
- そもそもバランスが悪くなる原因を作っている骨盤や背骨を整える
これによって、股関節の軸がぶれずに、安定して動けるようになっていきます。
- 関節の不安定さからきていた痛みや、
- 縮んだり引き伸ばされていた筋からきていた痛み
は、快方に向かいますよ。
股関節に注目してみましょう。
腸腰筋というインナーマッスルをご存じですか?
腰と股関節をつなぐ筋肉です。
ももあげをするときに使う筋肉です。
座っている時間が多かったり、長時間座っていたりすると、この筋肉が緊張してかたくなって縮んでしまい、アンバランスの原因になることがあります。
うち股や、がに股、足に合わない靴や高いヒールを履いている、なども一部の筋肉をたくさん使うことが多くなるので、長期間続くと筋のアンバランスの原因になります。
そして、姿勢も股関節の筋肉のアンバランスの原因です。
例えば猫背。
え?猫背って、背中とか腰には影響あるだろうけど股関節...?
もちろん、猫背は背中や腰への痛みにつながることも多いですが、この図のように、股関節にも大きな影響が出るんです!
悪い姿勢による影響の蓄積も、股関節周囲の筋のアンバランスを生み、足の付け根や股関節の痛みにつながることがあります。
まずは、
- かたくなってしまっている筋や筋膜そのものをゆるめます。
- そして、リンパ循環を良くして老廃物を流します。
かたくなってしまっている筋が緩んで伸びると、かたい筋肉に引っ張られていた筋もリラックスして痛みが和らぎます。
血行も良くなり、栄養がいきわたるよういなります。
そして次に、筋のアンバランスを作っていた元の原因を探していきます。
原因が猫背であれば脊柱のカーブの正常化をしますし、ゆがんだ骨盤が原因であれば骨盤のゆがみに働きかけます。
原因を探して正常化 すること、がとても重要です。
あなたの足の付け根の痛みが、もし猫背からきているのであれば、股関節周辺の筋肉や筋膜だけを緩めても痛みがぶり返し てしまいます。
オステオパシーの手技(整体)では、筋のアンバランスを正常化することで足の付け根の痛みや股関節の痛みを和らげることができます。
ただし、股関節周辺だけでなく、しっかり全身も調べて、原因を探して施術するところを選んでくださいね。
関節の隙間が狭くなっているような骨の問題がある場合でも、筋肉からきている痛みの緩和は期待できるので、早めの対処をお勧めします。
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