頑固な肩こりや五十肩への”オステオパシー”施術

2019年6月5日

こんにちは。
アメリカの医学・オステオパシーという手技で身体の調整をしております、ぺんぎん堂の橋本智子です。
当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

慢性的なひどい肩こりや、なかなか良くならない五十肩に対して、オステオパシーでは何に着目し、どんな風に施術するのかを解説します。

まずは検査から

どういう時に痛いのか、他に痛い場所はないのか、コリや痛みだけでなくてしびれも出ているのか?等の詳細を伺います。そして、ご自身で肩を動かしていただいて、どのくらい動くのか、どんな動きで痛いのかを確認してきます。 それから、触診したり、牽引したり、動かしたりして、問題のある個所を探していきます。

問題のある場所が肩であれば、特にこんな所に着目して丁寧に検査をしていきます。

  • 肩を動かすための筋肉、肩首凝りの原因となる筋肉
  • 筋膜パターン
  • 肩の関節
  • リンパの流れ
  • 交感神経
  • 肋骨と脊柱

オステオパシーの考え方(私はこのように考えて施術しています)

オステオパシー施術をされる先生の施術に対する考え方は様々ですので、私がどの様に考えて施術しているかをご説明します。

肩が凝ってパンパンだ、痛くて肩を上げられない、等の場合は、肩周囲の筋肉が短く固くなっていたり、肩を上げるために必要な筋肉や関節などに機能障害が起きていると考えて検査をしていきます。 原因となっている筋肉をリリースしたり、固くなっている靱帯をゆるめて関節の動きを滑らかにしたりして、機能を正常化させます。

筋肉や靱帯に対して施術をするだけではなく、リンパの滞りは必ず検査して、滞りがあれば解消します。長期間にわたる肩こりや五十肩の場合はリンパの流れが滞っていることがほとんどです。

それから、「あらゆる疾病過程には交感神経活動の亢進がみられる」という原理のもと、交感神経の抑制をします。肩の問題の場合は、第2~第8胸椎(脊柱の上のほうの部分です)領域に働きかけて、交感神経を抑制し、血液循環の改善をします。

また、問題の部位が肩であっても、そこに問題が起きた原因は別の骨格、例えば骨盤の問題かもしれません。問題の部位がどこであっても、全体を検査して大きな問題が潜んでいないかを確認します。肩が問題の場合ですと、特に肋骨と脊柱は機能的な問題があることが多いです。

ここからは、それぞれの施術について解説していきます。

施術:肩を動かすための筋肉

下の図は、肩を前と後ろから見た図です。

  • 肩を前から見た図:大胸筋と三角筋を取り除いた肩周辺の筋肉の図
  • 肩を後から見た図:背中の僧帽筋と広背筋を取り除いた肩周辺の筋肉の図

棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋は、ローテーターカフと呼ばれる肩のインナーマッスルで、自由に動く肩関節を安定させる重要な役割を持っている筋肉です。肩甲下筋は肩甲骨の前側に付着していて触診が難しい筋肉のため、機能障害が見逃されることがあります。

図示されている筋肉以外に、肩甲骨から肋骨にかけて走行している前鋸筋や、肩甲骨を脊柱に結び付けている菱形筋、肩甲挙筋・広背筋や僧帽筋など、肩回りの筋肉を検査して、問題があれば緩めていきます。舌骨と肩甲骨をつないでいる細い小さな肩甲舌骨筋や、鎖骨の下の鎖骨下筋なども肩こりや肩の運動制限の原因になることがあります。

こういった筋肉を緩めるのに、私はカウンターストレインというテクニックや、筋膜リリース、筋エネルギーテクニック、等を用いています。

施術:肩の関節

肩甲上腕関節(上腕骨と肩甲骨の関節)、肩鎖関節(鎖骨と肩甲骨)、胸鎖関節(鎖骨と胸骨)を検査して、固くなって動きが悪くなっている部位があれば緩めます。私の経験上では、肩こりの場合は、肩鎖関節や胸鎖関節の動きに問題があることが多いです。

施術:リンパの流れ

リンパ液は、いわば体内のゴミを洗い流してくれる下水のようなものです。肩こりで肩がガチガチだったり、痛くて肩が上がらないからといって動かさずにいると、リンパ液の流れが悪くなりゴミがどんどん溜まっていってしまいます。筋肉を緩めればそれでリンパは流れるか?というと答えはYesでもありNoでもあります。固くなった筋肉以外に何の機能障害もなければ、リンパは流れ始めるでしょう。ですが、ほとんどの場合、固くなった筋肉とともに筋膜が捻じれていたり、肩の筋肉以外のところで筋・筋膜の緊張があったりしてリンパの流れを妨げています。 とくに、リンパ管(リンパ液の流れる管で、血液でいう血管にあたります。)が静脈に流れ込む「静脈角」という場所は重要です。ここでリンパの流れが堰き止められていると、いくら下流のリンパを流しても、最後で流れが止まってしまいゴミを排出できなくなってしまいます。静脈角以外では、肩の問題の場合は腋窩のリンパの流れ等もチェックして、問題があれば施術していきます。 横隔膜の緊張を和らげて、リンパの流れを促進することもあります。

ここでも、私は主にカウンターストレインというテクニックを用いています。

施術:交感神経

交感神経が高ぶっていると、血管が収縮して血液の流れが悪くなります。肩に問題がある場合は、第2~第8胸椎(脊柱の上のほうです)領域にある椎傍神経節(交感神経細胞が集まっている場所)を抑制するテクニックを用いて、交感神経活動の高ぶりを抑えていきます。

施術:肘・手首や肋骨・脊柱など

問題の部位が肩であっても、全身を検査して大きな問題が潜んでいないかを確認します。肩が問題の場合は、特に肋骨と脊柱は機能的な問題があることが多いです。

また、肘や手首に問題があって、肘や手首からの筋膜の引っ張りで肩に影響が出ている、というケースも少なくありません。

まとめ

慢性的な肩こりも、五十肩も、固くなっている筋肉や靱帯そのもを緩めるのはもちろんですが、リンパの流れや交感神経にも着目して、問題のある部位だけでなく全身のつながりを考えて施術をしていきます。オステオパシーの考え方に基づいた施術では、肩に限らず、どの部位が問題を起こしている場合でも基本的に同じ考えで施術します。

肩は日常生活で常に使うので、良くなってもまた痛くなる、を繰り返す部位でもあります。慢性的になってしまうと改善にも時間がかかるので、早めの対処をおすすめします。


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